暗闇のなかで燃える焚き火・・・
毎年、仲間との新年或いは年末におこなう鍋パーティーを今回はテント泊としました。しかし当日は強い寒気団が日本中を覆って冷え込みが厳しいとの予報。毛糸の帽子をかぶり、防寒ズボンの上から巻きスカートを巻いて埴輪スタイルになり…万全の態勢でのぞみました。が、無風だったおかげで覚悟していたほどの寒さではありませんでした。
まずは焚き火作り、そしてテント設営、炭の火がおきれば七輪が大活躍です。初期の頃は焚き火の上に網を置き直火で調理していましたが、鍋は真っ黒、餅も焦げ、芋も炭と化し・・・、氷点下ではガスストーブも気化せず使い物になりません。その後、新兵器の七輪購入で素晴らしい煮炊き環境が整いました。それでもこの焚き火は欠かせません。まず、暖かい。そしてこのゆらめく火と、パチパチはぜる木の音…なんとも言えません。夜はみんなで焚き火を囲み、ホットワインとお燗の日本酒での語らいのひとときです。
翌朝は前夜の残りの大鍋にうどんと焼き餅を放り込み、温かい朝食をいただきました。そしてテント撤収後、近場の山・峰山へ・・・。
藤野の峰山はハイキングに最適でもう何度も訪ねていますが、ここからの丹沢・大室山の姿は大変美しく魅力的です。今回は西側の綱子集落からの道を辿って登りました。交通が不便なためこちらから登る人は多くなく、殊の外静かな山が楽しめます。最初と最後の峰山山頂直下の急登だけが少々のアルバイトですが、あとは写真のような気持ちのいい山道をのんびりと歩きます。寒いテント泊の翌日の「ひだまりハイキング」、最高の日和となりました。
こうして山の仲間と年に一度、楽しく鍋を囲みゆっくりとハイキングを楽しめることの幸福とありがたさをジンワリ感じながら、地元の人に大切にされている祠のある山頂をあとにし、今年の忘年・鍋パ山行が終わりました。