これは先日、八国見山(やくみにやま)下の電波塔から撮影した嵩山(たけやま)です。
昨年前半までは向こうまで雑木林が続く中をずっと歩いていけました。今は草も木もない、土がむき出しになった荒涼とした景観と化しています。ここは神奈川県が自ら「人にとっても生き物にとってもこんな素晴らしい環境は末永く残すべき」と環境調査書に書き、環境評価報告書では総合評価最高ランクのA1をつけた場所にもかかわらず…です。
ここに何ができるのか・・・神奈川県西部、相模湾が見通せる大磯丘陵の一部、渋沢丘陵と呼ぶ20ヘクタールの自然豊かな里山と急峻な谷をもった丘稜を崩し、その残土で埋めた後には15000基の墓石が並ぶ墓地が造られます。「渋沢丘陵を考える会」では2013年にシンポジウムを開いたり、県や秦野市に申し立てを行ったり様々な活動をしてきましたが、工事は開始され物凄い勢いで破壊されています。
墓地を造るのであれば、このような大掛かりな埋立工事の必要のない代替え地が渋沢周辺にあることも提示していました。何故わざわざこの丘稜と谷を潰すのでしょうか? 巨大な利権と欲の為でしょうか・・・。
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