福島県南会津の只見での雪まつりに一泊二日のバスツアーにて行ってきました。昨年に続き二度目ですが、去年は豪雪地帯の地元のお年寄りもこんな大雪は初めてだ、というくらいの記録的大雪でした。が一転して今年は雪不足。写真の大雪像「サン・マルコ寺院」も昨年の「東京駅丸の内正面」に比べると規模縮小、雪を集める苦労の末出来上がったようです。
恒例の「祈願花火大会」。二日目の会場は雪ではなく風雨が激しく、主催の方々はとても気をもんだことと思いますが、どうにか雨は上がり強風ももろともせず、こんなにきれいに打上花火の響宴が繰り広げられました。
夏、各地で行われる花火大会とは一味違い、只見の祈願花火は打ち上げる花火ごとにそれぞれの思いを託しメッセージとして会場に流します。様々な思いや願い、お祝いや応援メッセージのなかで今回特に印象的だったのは「只見線全線復興祈願」のメッセージでした。
多くの人がこの復興を花火に託して祈願し、また会場にも応援会員募集のテントが出店、そして駅周辺には幟も立ち一日三本の只見線がホームに着くと皆んなで手を振ります。町では新たに「只見線が通ったら手を振る」という条例を設けたそうですよ!
JR只見線は屈指の豪雪地帯冬期の貴重な足として国鉄時代からの赤字ローカル線廃線対象外路線でしたが、H23年7月の新潟・福島豪雨災害によって路線各所に甚大な被害を受けました。現在は只見駅と会津川口駅間が不通(代行バス運行)となっています。公益性の高い鉄道は乗客数に比した効率などではかってはならないものです。只見の人たちの復興に対する思いはそれを裏付けています。路線復旧には巨額の費用がかかると言われていますが、無意味に維持している高速増殖炉「もんじゅ」と比較させたらいかがでしょう??(2016年のもんじゅ関連概算予算要求額:198億円!)