過去にも登場したJR東日本の「大人の休日パス」ですが、冬期間(今回は1/21〜2/2)を利用して五日間の北海道の旅に行ってきました。日頃の雑用の山で中々一歩を踏み出せないでいるところ、山岳会の先輩方から『北の国には冬に行け、南の国には夏に行け』という欧州の諺がある…とご自分の体験も踏まえて背中を押して頂き出掛けてきました。
すべて鉄道利用で青森までは新幹線で移動しても、あとは在来線の乗り継ぎです。今回の目的の知床斜里にある「北のアルプ美術館」までは往路で二日間費やしてやっとたどり着きます。そして帰路にまた二日間必要で、中日一日を斜里岳の麓で過ごしました。
(写真は函館〜札幌に向かう「スーパー北斗6号」の車窓から見た駒ケ岳です。北海道に入ると青い空になりました。)
初日は旭川に投宿し、二日目は石北線「オホーツク1号」にて網走に向かいます。初日の札幌までの移動では自由席が超満員で大変な思いをしたので指定をとっておきましたが正解でした。同好の士(中高年の“お得パス”利用者)も多いのですが、もっと多いのが中国からの家族旅行、その他韓国、タイの若い女性グループもありました。ちょうど天気もよく、白く拡がる広大な北海道の美しい景色が車窓に流れます。海外から遥々日本での旅、好天でよかったなーと思いつつ、楽しいものであるようにと願いました。
(写真は網走から知床斜里への各停車窓から見えたオホーツク海に浮かぶ白い知床連山=半島)
網走から各停に乗り継ぎ「知床斜里駅」で下車し、今回の目的である「北のアルプ美術館」に徒歩で向かいました。思い返せば、このアルプへの往復時が今回の旅で一番天気がよく、街なかから純白で神々しく浮かび上がった斜里岳と海別岳(うなべつだけ)が最もよく見えたのでした。
アルプでは以前の訪問以降に新設された「串田孫一の復元書斎」や、企画展の「田中清光展」を見せて頂きました。串田孫一が、今もちょっと席を立って外しているだけかしら?と感じさせるような落ち着いた雰囲気ながら活き活きとした書斎が復元されていました。(写真は北のアルプ美術館外観)