4月末の好天、横山厚夫ご夫妻のお伴をさせていただき中央沿線、藤野のヤマツツジを愛でに出かけました。折しも一番の花盛り。それはそれはいい日和でした。出かけた先は石楯山。まずは石楯尾神社にお参りし、そこではシュンラン、イカリソウが咲いていました。それから石楯山をひと登り、ヤマツツジのトンネルをくぐり展望台に出ました。
展望台での昼食とデザートを戴いた後には「チゴユリの道」と云うくらい咲き乱れた山道を辿り、青い星を散りばめたようなホタルカズラにも出会い、午後に一本松山に到着。その後こんどは「ジュウニヒトエの道」となったり、タツナミソウと思っていたのは実はオウギカズラ、またヤマルリソウ、ホウチャクソウ、フデリンドウなどなど、花のプロムナードが彩られました。
人里近い軽い山歩きで、こうした花たちに出会えるのは貴重なことです。約束して出会えるものでもなく、彼らは自分たちの持ちうる力や知恵をつかって微妙なバランスの中で精一杯生きています。季節が来れば出会える、それは当たり前のようであって、決して当たり前のことではないのだと思います。