変わったものが写っています。これはツチグリというキノコですが、実はそう珍しい種類ではないそうです。東丹沢前衛の華厳山への稜線途中で見つけました。
厚木の荻野地区に西山三山と呼ばれる山並みが南北に連なっています。その名は経ヶ岳、華厳山、荻野高取山。人気の仏果山から続く経ヶ岳までは多くの登山者が足を伸ばしますが、この西山三山まで歩く人はグッと少なくなります。
が、実は本当に味わいある雰囲気は華厳山以南であり、その魅力は500mそこそこの低山ながら、豊な自然林に包まれていることであります。しかもこの稜線は「厚木市市道」でもあり、かつては厚木の名湯の一つである「飯山温泉」まで辿れる稜線上の道でありました。しかし、旧「相模興業」(現「人の森㈱」)による採石で荻野高取山はどんどんと崩されて、今はもう飯山温泉まで行くことはできません。
「西山を守る会」では宮ヶ瀬湖から連なる仏果山から西山三山を『相州アルプス』と名付け、GWには全山縦走をしています。また、毎月の月例登山の他に登山道の整備、標識や樹種の名札の設置、そして里では西山に咲くヒオウギの花にちなんだ「ヒオウギ花見会」+バザーなどの活動を継続しています。しかし現在でも採石は行われていて、山はどんどん崩され無くなりつつあります。
杉・檜の植林だらけで暗く憂鬱なところが多い丹沢にあって、四季の美しさを楽しみながら歩ける西山は貴重な存在です。皆さんも「西山を守る会」の月例山行にて一緒に歩いてみませんか? 会では西山の概念図マップも作って配布しています。
問合せ:西山を守る会事務局 ☎0462-41-8990