「山の絵」を使っていただいている書籍のご紹介

ここでは、これまで「山の絵」を出版書籍の表紙や挿絵などでご利用して頂いたものをご紹介しています。本の内容はもちろん山の話に関わるものが多いのですが、それとは関係なく著者の方の思い入れで「山の絵」をご指名下さっている場合もあります。


  • 『続々まほろばの山と高原』(みず森ひろ史著・白山書房)2021年2月刊行 白山書房新刊

 

以前にも『続まほろばの山と高原』につづき再びの“ご指名”で、表紙の装画と本文挿絵を担当させてもらいました。

 

特に文中の挿絵は全体で40点以上にのぼり、本文のゲラを読みながら、どの山かどんな場所かだけでなく、季節感、その日の天候や著者の気持ちなども想像しながら、一つひとつ描いていきました。

 

おかげさまでその甲斐もあり、出版社の編集には、著者からの「感激しました」など感謝の言葉が届けられましたとの労いの連絡も頂けました。

 

2020年はコロナ禍の一年でしたが、その締めくくりに一つまとまった形として残る仕事ができました。

 

 

  • 『山の本』(白山書房・季刊誌)
  • 2016年に記念の100号を出版(季刊なので25周年です)
  • 2008年より山岳画家の熊谷 榧さんの後を継ぎ、本文挿絵を担当
  • 2011年より画文の連載も担当(この連載分10編やモノクロの挿絵などが画文集『心に映る山』に掲載されています)
  • 『山の本』の内容を見ることが出来ます:『山の本』No.91 2015年春号の「本の中身を見る」をクリック
  • 『山に遊ぶ 山を想う』 正津 勉(しょうづ・べん)著(茗渓堂) 参照:日刊ゲンダイDIGITAL

『山に遊ぶ 山を想う』 正津 勉著

  山に登る、と言うより、山に遊ぶ。そして山に遊んでぞんぶんに山を愉しもう。これぞわが心情なのである。でもそこには、わたしなりの遊びかた、楽しみかたが、もちろんある。……のぞむ山について事前にちょっと下調べというか知識をもって向かうこと。こちらの場合それは、山域や周辺をめぐる地誌や民俗となるが、わけても詩歌である。そしてその山から帰ったあとに山行をメモり残して置くのである。(「あとがき」より)

 

*正津 勉氏は日本を代表する現代詩人のお一人です。主な出版物一覧。

 

  • 『空を歌い 雲を読むー北軽井沢・浅間高原詩集1949〜2018』谷川俊太郎著・正津 勉編(アーツアンドクラフツ)★本の画像をクリックすると詳細が表示されます
2018年に編者の正津 勉氏からいただいた大変ありがたい仕事でした。装丁家の方が美しい本に仕立ててくださり、装画もなんとも品良く美しく映え感謝の一言です。
『山の本』2018秋 No.105 「本の森」より
 谷川俊太郎サンとのつき合いは古い。まず鉄腕アトムの主題歌詞。ここで「こころ優しい科学の子」が、私たちの世代(昭和三十年代幼年期)に刷り込まれた。人生やら政治やらを考えるずっと以前の、オチンチンに毛も生えていない頃。以来、メディアの陰となり陽となって、私たちの成長を支えてくれた。多くの表現者の中心にいつも谷川サンがいた。
 で、ここから後、詩の門をくぐる人は少数派になる。「谷川詩」などと妙な名詞を使ったり、かつての勢いは落ちたんじゃない、などと言う人は、いるにはいたが、それでトクをした人はいなかったように思う。「現代詩」を扱う書店もめっきり減った。
 さて本書に集められたのは浅間高原の詩ばかり。谷川サンの詩の宇宙的側面の故郷と言われる。皆さん分かると思うけれど、険しい山稜から見る星空は素晴らしい。けれどそこは生活の場ではない。浅間高原って宇宙もよく見え、生活もあるんですよ。つまりここを入口にすると、詩の門をくぐらなくたって詩に近づけるはず……と、詩人とごく親しい正津勉さんが目を利かせ、編纂された。
 中村好至惠さんの表紙絵が鮮やかで、本文活字はアサマブドウ色。本書唯一の書き下ろしの詩「いのちを喜ぶ」の出来ばえをぜひ堪能して、この秋、とんぼの飛ぶ高原を訪ねてみてください。ドローンはまだまだ、アトムの性能に劣るのだから。
<木津 直人:詩人>
  • 『続まほろばの山と高原』みず森ひろ史著(白山書房)
  • 白山書房から頂いた仕事で装画を担当
  • 本の中の挿絵も描き下ろし含め、担当しました
  • これは続編ですが、正編は熊谷 榧さんが絵を担当されました

 

  • 『山ふたたび』 渡辺ひろみ著(白山書房)
  • この本は『山の本』で渡辺ひろみさんが連載執筆をしていたものを一冊にまとめたものです
  • 私が初めて、本の装画を担当させてもらった一冊でもあります
  • 絵は神奈川県厚木の丹沢前衛、西山を背景に咲くヒオウギの花のスケッチを使いました
  • 『敦子 あなたの般若心経』 中村信秀著(ウェルテ)<ご希望の方は「お問合せ」よりお願い致します>

 

拙書『心に映る山』のご縁で知り合った方からのご紹介で頂いた仕事。本の内容と山の絵が不思議な取り合わせではありますが、著者ご本人と色々お話しすると、亡くなった奥様と息子さんと一緒に訪ねた西穂高が思い出深い地であるとのことで、装画・扉絵なども含め西穂高岳の絵を何枚か使いました。
  • 『一枚の繪』(一枚の繪)2016年8月号特集「山のパンセ」〜「登ってみないと描けない山がある」
  • 特集記事で取材を受け、作品と共に少文がカラー四頁にわたり掲載されました
  • 左の表紙画面をクリックすると内容を見ることができます