新年早々の山は、渋滞を考え神奈川と山梨県境の道志みちから山中湖方面途中の山伏峠を考えていました。“丹沢の尻尾”と言われる西丹沢の最西端・菰釣山から高指山に連なる稜線は静かな山歩きを楽しめます。
早朝出発し、いよいよ山伏峠に近づいていて来ると、だんだんと雲行きが怪しくなり山が雲で隠れて来てしまいました。ピーカンのつもりでやってきたのに・・・、そこでいつものように同行のIさんと雲のかかっていない方向を目指し、目的地変更。で、予定とは遥か離れた河口湖まで来てしまいました。周りを見回すと、頭が出ている山は三ツ峠山と御坂山くらい。取り敢えず三ツ峠登山口まで行ってみようと云うことになりました。
ところがどっこい、やはり三ツ峠山は人気の山で駐車場から溢れた車がずーっと路上駐車の長い列となっていました。それを見たら一気に行く気が失せ、何年か前の雪の時に歩いた御坂山を久しぶりに再訪することにしました。
ところが行ってみてすっかり以前の記憶がない事に気づきました。始めからの急登続きをすっかり忘れていて、0℃ちょいの気温でも汗をかかされました。
しかし山全体を覆うような美しいブナの森には感動仕切り。御坂山の魅力はこのブナ林と改めて実感しました。休憩すると震え上がるような冷え込みで、山頂でのランチタイムもそこそこに下山。途中でたまたま見つけた「カネ山」という小ピークでスケッチをして、急な下りを慎重に降りました。降りた場所にある「天下茶屋」は終日、富士山目当ての観光客で賑わっており、静かな貸切の山から一気にお正月の賑わいに戻ったのでした。