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未知の山旅・猿投山〜瀬戸を訪ねる

猿投山山頂から俯瞰した名古屋方面 遠くには湾が見えた
猿投山山頂から俯瞰した名古屋方面 遠くには湾が見えた

お馴染みロッジ山旅の木曜山行。年に一回、参加者に縁の「エピソードのある山旅」という企画を数回続けていますが、第三回目が山旅師匠ことオーナーの長沢さんと、かつて高校時代同級生だったNさんとの思い出の山となりました。

 

場所は愛知県の猿投山(さなげやま)、二人が高校時代に初めて一緒に登った山だそうです。ここは地元では超有名な山とのことで、登山口には立派な猿投神社もあります。が、浜っ子の私には全く未知の山で、低山とは言え何もかもが新鮮。当日は行程が割りと短めの、マイナーな西側のコースから登りました。

 

 

山麓には日本山岳会の東海支部が整備している「猿投の森」という場所にも出会い、未知の事柄が色々繋がって行きました。

 

手前に写るのが嘗ての定時制校舎(そのまま)と瀬戸市内方面
手前に写るのが嘗ての定時制校舎(そのまま)と瀬戸市内方面

今回のエピソードには、加えてNさんが元「愛知県立瀬戸窯業学校」(現「愛知県立瀬戸工科高等学校」)の定時制校に12年間教師として勤務していた事で一層意味のある旅となりました。宿泊もその事に絡めて尾張瀬戸駅に近い場所に山旅師匠が手配し、翌朝は皆で元Nさん勤務先の学校外部を散歩がてら見学しました。

 

そこで語られた憲法に於ける「教育を受ける権利」による理念から定時制校を志望したNさんの話は、なかなか感動的でした。

 

その後、瀬戸市内の「瀬戸蔵ミュージアム」や嘗て栄えた洞窯跡の残る古い町並み「窯垣(ようがき)の小径」など見学し、最後は昨日登った山麓の猿投神社に参拝して、充実の「エピソードのある山旅」を締めくくりました。