この週明けにかけて小川村と安曇野山岳美術館を訪問してきましたが、往路にて白馬村にある姫川源流を訪ねました。
今回はいつもの山友のIさんが一緒で、行きがけ駄賃にちょうどいい散策場所として姫川源流を教えてもらいました。この源流部も木道が設えられてちょっとした観光的スポットになっていましたが、むしろその前に歩いた隣接している親海(およみ)湿原が秀逸でした。国道が走るそのすぐ脇に、こじんまりとはしていますが、ホンモノの湿原が静かにあるのです。
源流部と違い、こちらは誰も居ない貸切の静かな湿原。葦が生い茂っていますが、部分的には刈り込みが成されており夏の花が秋の実をつけていたり、しっとりと苔いっぱいに覆われた湿原は、向こうから車道の喧騒が漏れ聞こえるのが不思議なくらい自然度たっぷりの異空間。
展覧会通いでちょっと疲れていましたし、また天候が今ひとつな中、展望もなく少々意気消沈だった気持ちがすっかり和み落ち着いていくのを感じました。
調べてみると、この信州白馬村界隈(北アルプスの塩の道を挟んだ東側の山側)にはこうした湿原が幾つか点在しているようで、登山とは一味違う自然散策を愉しむことができそうです。思わぬ穴場発見的な嬉しさもありました。