早めに準備していた秋の展示用の案内状が各種、揃ってきました。
大きな展覧会が二つほぼ同時開催となり、おそらくこんな事は一生のうちでもこれが最初で最後でしょう。
この絵は小川村に行って描いた3月残雪期の鹿島槍ヶ岳と五龍岳です。本当に村の各所からこんな眺めが“普通に”見ることができるのです。初めて行った時は本当に感動仕切り! 会期は9月後半からですが、10月の声を聞く頃にはこれらの高峰も初冠雪の便りが届くことでしょう。
建物北西側は一面大きなガラス張りとなっていて、そこからも後立山が一望できます。併設されたカフェでゆっくりとお茶を飲みながら美しい展望もお楽しみいただけます。
「ふるさとらんど小川」での展示期間中10月12日(土)の午後には、この村在住のMさんが世話役を買って出てくださり、なんと拙書画文集から三編選んで、朗読のプロでもある「小手指語りの会」の伊藤さんが朗読をして下さいます。お話の合間にはMさんのフルート演奏もあるという豪華な企画。もちろん入場無料です。ご都合つく方は、是非この朗読会に合わせて会場にお運びいただけたら…と思います。(小川村の展示は入場無料です)
まずは目の前に迫っているのは8月からの毎夏恒例・松本Gargasでの「山と雷鳥展8」に出品する作品準備です。
ここはお蔵を利用したカフェで全体狭いのですが、美味しいコーヒーや毎回楽しみな手作りスウィーツ、そして美味しいカレーが魅力、店内にも小物雑貨類がとても丁寧に展示即売されています。
梯子みたいな階段を昇った上がギャラリーとなっていて、そこにデザイナー、彫金作家、フェルト作家、陶芸家などの作家さんたちと山と雷鳥にまつわる作品を展示するのです。(Gargasは展示のみでもOK、無料です)
9月21日から二ヶ月間という長きにわたっての「企画展」となるのは、安曇野山岳美術館での展示です。
ここは日本でも数少ない山岳画を専門としている美術館で、私も北アルプスなどの下山後や安曇野方面に足を伸ばした際にはいつも立ち寄っていた場所です。常設では足立源一郎や吉田 博など日本を代表する山岳画家作品の大作が展示されています。今までは見る立場だったのが、今回美術館から企画展のお誘いをいただき、本当に光栄なことと思っています。
安曇野山岳美術館の企画展示室壁面には今まで描きためてきた作品から、なるべく全国各地の山々を選んで展示しようと考えています。というのも北アルプス山麓にある美術館ですが、秋山シーズンや観光の方などお客様は全国各地からお見えになるからです。
この美術館にも素敵な庭を眺めながらコーヒーが頂けるカフェがあります。どうぞゆっくりと山の絵の時間をお過ごしください。(安曇野山岳美術館は入館料700円です)