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丸川荘を訪ねる その2

丸川荘から柳沢峠への山道 苔むした岩が累々
丸川荘から柳沢峠への山道 苔むした岩が累々

夕食は6時半、新しい小屋番の末澤さん夫人お手製のキーマカレーを荷揚げして提供です。おかわり仕放題で美味しいカレーをたらふくご馳走になり、せっかくの山小屋なんだから、もう少し夜のひとときを歓談などで過ごせばよかったのですが、睡魔に負けて早々に休んでしまいました。

 

明けて翌朝は曇天、強い南風が峠を吹き抜けています。でも下山は柳沢峠(北側)に向かうし、山が影になってほとんど風の影響なしでゆったりと歩けました。ここはアップダウンがほぼなく、足にも優しい歩きやすいコースです。

柳沢峠へのアプローチは、マイカーでないと塩山駅まで土日のみ、一日2本のバス。乗り過ごさないよう、余裕をもって出発しました。

標石の足元に咲くアケボノソウ
標石の足元に咲くアケボノソウ

往路では黄色い花のミツバツチグリやスミレの仲間の草花は目にしましたが、帰路の苔むしたこのコースでは他にも花をずいぶんと楽しむことが出来ました。

 

苔と相性がいいのか、途中の深い苔の中にヒメイチゲが群生していたのには感激。また最後の方で、殆どの人は気づかないであろう地味なチャルメルソウを見つけた時は思わず「アッ!」と声をあげてしまいました。物覚えの悪い私でもこの花のことが分かったのは、昔、奥秩父・笠取山などの登山口である一ノ瀬でこのチャルメルソウをスケッチしたことがあるからです。数字や記号などは全く覚えられないのですが、形(画像)であれば何年経っても忘れません。