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霧ヶ峰 スケッチ三昧

   往路帰路に立ち寄った踊場湿原=池のくるみ お気に入りの場所 
   往路帰路に立ち寄った踊場湿原=池のくるみ お気に入りの場所 

先日、梅雨の晴れ間をついて霧ヶ峰にスケッチだけのために出かけてきました。

毎年8月に長野県松本市内の画廊カフェ「Gargas(ガルガ)」で「山と雷鳥展」という企画展をやっていますが、そこに出品するための絵を描きに行きました。

 

松本なので、やはり地元に関わる山が見える絵がいいわけで、昨年は八子ヶ峰からの景観を描きました。会期が迫ってきて、この日しかない!と言う勢いで出かけた霧ヶ峰。間近に八ヶ岳連峰、そして日本一の山-富士山から北岳、間ノ岳、そして中央アルプスの間には乗鞍岳と御嶽山、少し遠くに奥穂高岳、槍ヶ岳、おまけに後立山の鹿島槍ヶ岳から五竜岳まで見えるのですから、こんな贅沢な場所はありません。

でも残念な事に、やってくる多くの観光客には富士山以外は分からないよう(どうでもいいわけ)で、一把一絡げに「山が見える」という訳です。描いた絵の槍ヶ岳を指して「あれが槍ヶ岳です」と教えてあげると、若い女性などはけっこう感激してくれました。よかった〜(^^) 

 

午前中に強清水の駐車場からほど近い「霧鐘塔(むしょうとう)」まで行って、そこに陣取りました。その日は前日の風の強さでチリの払われた大気が澄んで、梅雨時でもくっきりとすべての山並みが遠望できるのはいいのですが、しかし標高1600mほどの霧ヶ峰でも、風は心地よくても日差しの強さはジリジリを肌を焼きます。この「霧鐘塔」の隅に陣取ったのは、全く日陰のない草原で唯一、ここだけ小さな陰がある場所だったからです。それくらい、夏至から然程経ってない高原の日差しは猛烈でした。