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冒険家 荻田康永さんの本屋さん

荻田康永=北極冒険家。

2016年、カナダ最北の村グリスフィヨルド〜グリーンランド最北のシオラパルクをつなぐ1000kmの単独徒歩行(世界初踏破)

(荻田氏のHPプロフィールより)

 

荻田康永さんが2021年5月に、私の在住横浜市内からほど近い大和市に本屋さんを開きました。そのニュースは新聞記事で目にして以来ずっと気になっていました。そしてようやく先日、その本屋さん「冒険研究所書店」に行ってきました。冒険研究所と言っても、そこにある本は冒険に限らず、絵本、小説、哲学書などなど、何時間居ても飽きないほどの質量が揃っている充実の空間でした。

(写真はネットから、開設したばかりの頃の店内写真をお借りしています。先日行った時には、北極で使ったソリのある店内中央部にも机や本棚を置いて、グルリと本を見て回ることができるように沢山の本が配架されていました。)

 

北極点への冒険と言っても色々なアプローチの仕方があるようです。

荻田さんは「無補給単独徒歩」という、敢えて一番困難で厳しい方法で挑戦しています。その挑戦について詳細に書かれているのが、2019年にKADOKAWAから出版された『考える脚』です。私はこの本をずっと買いたいと思っていましたが、せっかくなら小田急江ノ島線「桜ヶ丘駅」最寄りの荻田さんの店を訪ねて求めたいと思っていました。そして、それが先日叶ったのでした。

 

お店にはご本人もいらして、気さくに話しかけてくださり、またその場でサインも入れてもらいました。贅沢にも宛名付き署名入りの本を今読んでいる訳です。

 

この「冒険研究所」に向かう前に、私は日本山岳会のHPにある「オンラインJAC」から「北極圏を目指して歩いてみよう」というYou Tubeによる荻田さんのお話(2020年9月11日)を見てから行きました。しかしそれは時間内にザッと話す程度で、とても冒険の内容を語りきれません。なので本を読み進めて行くと、その詳細が次第に分かってきてグイグイと引き込まれていきます。それに荻田さんという、You Tubeからも感じられたとても自然体の親しみやすいお人柄が、実際にお会いしてもそのままだったので、大変お話ししやすく打ち解けた時間を作ってもらえました。

 

冒険研究所書店はとてもいい本屋さんです。HPを見ていくと、遠隔地に住んでいても、店主の荻田さんがセレクトした本を送ってくれるシステムがあったり、魅力的な本屋さんです。どうぞ多くの方にリアルなお店にも、また無理な方にはHPを訪ねてほしいと思います。どこにあっても本屋さんは文化の泉、心のオアシスです。