10月に入って初めての更新です。
数週間、空いてしまいました。その間一度、「元・山の本倶楽部」の女子部(女子=オバサンの仲間)と一緒の箱根山行に久々、参加してきましたが、それ以外は、ほとんど自室のiMacの前に座っているか、カレンダーの発送作業をしているか、の日々を送っていました。
さて、この書影はこんどの秋11月半ばに刊行予定の新しい画文集のものです。春に本の話を白山書房に持ちかけ、だんだんと具体化し、本の形などを決めて行きました。今回は特殊なコデックス製本という、見開きが平らになる製本を採用。大きな「挑戦」です。
概要が決まり、次に何が大変だったかと言えば、絵の選択です。
とにかく、数が多い。一応、テーマを決めて、その中での選択なのですが、抜け落ちたり除外された絵も多く、本当に悩ましいところでした。
そして、もう一つ。初めての本の時にも装丁をお願いしたブック・デザイナーの小泉 弘さんに、今回もまた装丁をお願いでき、尚且、中のブック・デザインにも沢山のご助言をいただいたのです。本のデザイン面に関しては、素晴らしい仕上がりにになります。(実際、掲示の書影は本当に美しいと思います。)
絵の選択後は、台割表(手描きのラフ・スケッチにておおよその本の構想を考える)に書き込み、それの繰り返し…。(この画像は台割表の初期のものです。)鉛筆と消しゴムの世界で、そして何枚も何枚も書き直していきます。
そんな作業をしていく内にだんだんと本っぽくなっていきますが、やはり大きいのは編集作業をしてくれる白山書房の簑浦陽一さんの存在です。編集者の支え・力に助けられ、相談しながら、一緒に悩みながらの数ヶ月です。書名も悩みました。一番悩んだかもしれません。
しかしようやくここ数日で、出版社から印刷会社への色校(色の確認の為の試し印刷)入稿が済んだとの事で、一段落です。ひたすら、編集者の頑張りです。
後は印刷会社から来た紙焼きの原稿での色校正と最終校正チェックで終了。いやいや、数ヶ月間 長い道のりのようでしたが、なんとか形になってきたのがフシギです。
まだ息を抜けない段階ですが、週末の色校が届くのが楽しみでもあり、緊張します。そして、晩秋の納本も・・・。