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キノコいっぱいの西山山行

発句石広場で雲の多い景色を眺める会員たち
発句石広場で雲の多い景色を眺める会員たち

9月に入り、夏の間行けなかった「西山を守る会」の月例山行に久しぶり、参加してきました。

 

当日は猛烈な夏の酷暑を思えば随分楽になった陽気でしたが、しかし、その前は雨模様だったり、その日の朝まで低山の西山も霧で包まれていました。

つまり湿度満点。そして、まだそこそこ気温は高い。となると登場するのは、ヒルです。

 

案の定、歩き始めの堰堤・沢の渡渉・杉の植林帯の登りが続く箇所では、居るわ居るわ! 久しぶりに沢山のヒルが待ち構えている中の出だし。手には飽和食塩水のスプレーを持ち、これで対抗していきます。

 

特徴的な柄 ハリガネダケと言うらしい
特徴的な柄 ハリガネダケと言うらしい

ヒルと一緒にひときわ多かったのが、キノコ。

今ままで何年にもわたり西山を歩いていますが、こんなにキノコだらけの西山は初めてでした。数も種類も様々。

そして今、その毒性で注意喚起されている「カエンダケ」もありました。

「カエンダケ」はナラ枯れに起因するキノコだそうですが、山全体、多雨や暴風で荒れていて、キノコの出現でなおさら荒廃ぶりが心に迫ってきます。

 

丹沢の山はどこもシカの食圧で、掃除機をかけたように草一本ないほど地面がきれいになってしまっています。そこに大雨が降れば、どんどんと土壌が流され、実際、西山の稜線や一番安全と思われる高取北尾根も、今回浮石の多さに驚かされました。

華厳尾根途中で倒れていたヤマザクラ
華厳尾根途中で倒れていたヤマザクラ

この夏の異常な暑さで、海外では山火事が頻発していました。湿度の高い日本の山では火事は起こりにくいでしょうが、土砂災害が発生しています。

 

身近な西山でも、年々、そうした温暖化による異常気象の影響だろうか?と思われる事がありますが、この写真のような倒木もその一つかもしれません。

 

辛うじて踏ん張っている樹木も、強風で倒れやすくなっているのでしょう。この桜は根の間に大きな石を抱え込んだまま倒れていました。

 

この日の月例山行では、何となく様子の違う西山を感じました。