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奥三河の山旅

御園の茶畑を見下ろす 山の向こうは静岡県らしい
御園の茶畑を見下ろす 山の向こうは静岡県らしい

ロッジ山旅の木曜山行にて一泊二日、奥三河の山旅に出かけてきました。

 

奥三河、愛知県の北東部、長野県との県境で近くには佐久間ダム、そして愛知県最高峰の茶臼山があります。が、私にはまったく馴染みのない場所。

 

「木曜山行」のお仲間であり、何より日本山岳会の絵描き先輩で仲良くして頂いているSさん、学校の先生をなさっていた初任地がこの奥三河・御園だったご縁で企画された山行です。

 

その恩師Sさんが十年ぶりに御園再訪と言うことで、教え子だったOさんとご一家の歓待ぶりは大変なものでした。同行の私たちもその温かいおもてないしを受け、またとない素敵な山旅となったのでした。お茶処でもある御園、日本の懐かしい山村風景が拡がる一帯は朝霧の発生や寒暖の差でいいお茶ができるそう。お茶好きの私には、新茶の季節でもあるし、たいそう嬉しいことでした。

Sさんが教えた学校は今はなき、木造二階建てで、このレトロな校舎はその後再建されたものです。眺めのいい広々した場所です。

 

翌日はこの校舎跡から村内の道を辿り、お茶畑や手植えされたばかりの水田を通り、石仏さまと出会ったりしながら登山口まで。

 

好天のもと、Sさんも登ったことがないという神野山を目指しました。山頂自体は樹木に覆われ展望もなく、ひっそりとした場所でしたが、みんなで歩いた村や山道はまるで懐かしい昭和にタイムスリップしたようで、Oさんご家族のおもてなしと一緒に、ずっと心に残ることでしょう。