7月の梅雨明け後に、八ヶ岳の編笠山に行ってきました。本命はこの写真にある権現岳でした。
当初は鳳凰三山に行くつもりでしたが、山小屋の予約が取れず、そんな話を近所の仲良しSさんにしていたら「私は権現岳にはまだ行った事ない」と。では青年小屋泊で権現岳に行こう!とすぐに決まりました。
ところがです、この写真の靴。これは最終的に下山後に壊れたソールを引っ剥がしたところですが、中味はボロボロ。Sさんの靴が編笠山を下り始めた時点で“分解”し始めたのです。アレ〜ッ!! この瞬間に権現岳どころではなく、果たして無事下山できるか?と言う状況に追い込まれたのでした。山頂ではご機嫌にスケッチだったのが、その後のゴーロの下りではまずは下に見えている小屋までなんとか下る、それがともかく最大級の目標となりました。
しかし行く先の場所がとても良くラッキー、不幸中の幸いでした。青年小屋のご主人の竹内敬一さんは国内のガイド・救助のみならず国際ガイドでも活躍される方で、何よりそのお人柄がとてもいいのです。
初めて宿泊の私たちも安心して相談し、壊れた靴の補強も丁寧にしてくださいました。そのおかげで、翌日の下りも途中で何度かの補強作業をしながらも何とか無事下山。本当に助かりました。
目的の権現岳には登れませんでしたが、これでまた青年小屋に行くきっかけが出来ました。まいった〜と困り顔のSさんに「権現岳はまた登りにくればいいじゃない!」と言ったのは本心で、また行きたい青年小屋でありました。