首都圏では緊急事態が延長されていますが、車移動で浅間山の展望台、黒斑山に久しぶりに行きました。珍しく「有名処」の山で駐車場に到着した時には、その首都圏ナンバーの車もそこそこ駐車していましたが、人はまばら。ちょうど出発のタイミングが少し遅く、ほぼ貸切での登り下りでした。
当日は好天で、山にはそこそこの雪があり、これまた本当に久しぶりにアイゼンを付けた雪山歩きを楽しみました。
が、最後の急登である「トーミの頭」へのヘツリではすでに雪が腐ってほとんど溶けていました。アイゼンを付けたままでは歩きにくいことこの上なし。登り以上に下りではより注意が必要でしたが、実際は見るほどでもなく無難に過ぎました。
今回この場所を登って改めて気づいたのは、下界の東御市から浅間山をスケッチした時、浅間の脇の大変フォルムの取りにくかった不可思議な形の山(岩)や岩峰を描きつつ苦労した、それがこのトーミの頭の際だったのです。
遠目からは「あんな所は絶対歩けない」と思うような場所を、今実際登っていると分かったときには、ちょっと驚きでした。
どんな場所でも、実際行かないと分からない事ばかりで、山に行くというのは、そうした確認と発見のためでもあると、この日もたくさんの自然の不思議と美しさを堪能した山歩きでした。