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北杜市からの眺め

すでに20年来のお付き合いとなっている、八ヶ岳山麓の定宿「ロッジ山旅」、昨年暮れに行ったきり、ご無沙汰でした。マイカー移動で、道中では好天に恵まれ単独でのスケッチ三昧、今年に入って初めての訪問をしてきました。

 

八ヶ岳の南麓に位置するペンション「ロッジ山旅」の行政区は北杜市大泉町ですが、そこに向かうには少し手前の韮崎インターチェンジか須玉ICで中央道を下りて、展望のいい下道を適当にドライブするのも一興です。

この日は夕方のチェックインまで十二分に時間があったので、ゆっくりと韮崎ICから下道を走り寄り道を楽しみました。この写真はその道中から八ヶ岳を眺望したものです。山梨県側からの見慣れた八ヶ岳はこうしてひと塊に見え、落ち着いたまとまりを感じますが、長野県側からだとあまりに長大な横並びに伸びた眺めになってしまいます。描くならやはり、こちら側からです。

こちらはJR小海線の甲斐大泉駅近くから、翌朝の散歩の時に撮ったものです。最近、この周辺の落葉松植林の伐採があちこちで成されていて、ちょっとした林というか森が忽然と姿を消すように皆伐されてしまうと、驚くほど景観が変わってしまいます。20年来行く度に慣れ親しんだ景色が全く変異してしまうと、ここは何処だっけ?とキツネにつままれた気分です。その分、今まで見えなかった眺望が得られ、こんな所からあんな山が…!となります。

日本第二の高峰 北岳の頭が鳳凰三山の地蔵岳から早川尾根越しに見えています。大好きな北岳が見え、嬉しくなりました。このあと、朝食後には一時間伐採地に座り込み、スケッチをしたのは言うまでもありません。