静かな山のシリーズ?、今回は道志にある鳥ノ胸山(1207.8m)です。読みが難しいのですが「とんのむねやま」とか「とうのむねやま」とかも聞きます。が、コンサイスの『日本山名辞典』で調べたら、素直に「とりのむねやま」とありました。
ここは以前、山仲間のIさんと行ったことがあるのですが、ボーッとしていたのか、登山口の取り付きを間違えたらしく、考えていなかった尾根(バリエーションルート)から登ってしまいました。
で、今回は「道の駅どうし」に車を置き、地図にも載っている秋葉山(887m)からのコースで鳥ノ胸山に行き、雑木ノ頭を越えて道志キャンプ場に下山するという周回の正規ルートで歩きました。
とは言え、鳥ノ胸山の山頂で一人、途中で二人連れに出会ったのみで、まさに「避衆登山」、展望もよく静かな山歩きを堪能しました。
感激だったのは、鳥ノ胸山から道志の山稜越しに真っ白な南アルプスが見えたことです。
私のインスタントカメラを目一杯ズームにして撮ったのがこれで、ピントはこれ以上合わないのが残念でしたが、右が間ノ岳、左が農鳥岳です。そして道志の山を間にはさみ、左手にはきれいなピラミダルな雪山があり、それはきっと塩見岳。
へそ曲がりのようですが、目の前に立派に見える富士山より、それらの遠い白嶺に惹きつけられ、スケッチも敢えて道志の「ブドウ沢ノ頭」を前景に遥かな白嶺を遠景に入れて描きました。