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宮ヶ瀬尾根・猿島

しばらく「つれづれ」の更新をサボっていたら二月になり、立春も過ぎていました。

相変わらず県内の人知れない場所をうろついていましたが、今回ご紹介の場所もさにあらず、しかも前回と間違えそうな名称です。前回は「宮ケ瀬みち」、今回は「宮ケ瀬尾根」。ただ今回の方が登路は険しく、低山とは言えのんびり散策とはちょっとわけが違います。けれど場所的には宮ヶ瀬湖の南側で湖をはさんで、向こうとこっちの違い。やはりちょっとややこしいかもしれません。<写真は登りの途中から見えた宮ヶ瀬湖、前回は右手側の中腹を歩いていた>

この日は土山峠から宮ヶ瀬尾根を辿り、猿島と云うピークを目指し、そこからグルリと周回しながら堤川林道の末端に下り土山峠に戻るというコース。当然山中では誰にも会いませんが、朝一番の林道で鳥観察の人でしょうか、軽装の男性と出くわしたのみでした。この日の案内役はいつものIさん、歩きながら同時に野生動物の痕跡調査もしていきます。<写真は「猿島」から、丹沢本峰の丹沢山をのぞむ、さすがに主脈稜線の山は雪化粧>

この丹沢山が望める当日のピークの一つ、通称「猿島?(猿ヶ島と地形図にはある)」でゆっくり昼休憩としたのですが、その場所の樹上に気づけば一羽のハトが…。よくよく見ればドバトのようです。しかし私たちが到着するずっと前からそこに佇んでいた様子で、長い昼休憩のときもずっと動かずにいます。とうとう私たちが山頂を離れる頃になっても動かず、どうやらどこか調子が悪いのでは?

 

望遠のレンズで見れば青い足輪を付けていたようで、今では珍しい伝書鳩だったのでしょうか? 飼い主は捜していることでしょう。こんな山中に一人(一羽)で佇み、何を考えているのか…。猛禽類の餌食になってしまわないかと気がかりなまま、山頂を後にしたのでした。