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宮ヶ瀬みち

少し前に歩いた県内近場の「宮ケ瀬みち」、この日もマイカーでドアツードアの、人に会わない貸し切りの山です。

 

とは言え、山歩きというより基本、昔の生活道の名残です。今は神奈川県民の水瓶である宮ヶ瀬湖ですが、かつてはそこに集落がありました。その集落への車道も今は湖の底ですが、この「宮ケ瀬みち」はその車道ができるよりずっと前、歩いて飯山観音がある方面から宮ヶ瀬村方面への行き来をしていた時代の生活道です。

この日はこの道を辿りながら、途中からは適当な尾根に取り付いて周回コースを取りました。

 

出発は「追分」と呼ばれている地点です。写真のようにまさに“追分”の形に塚があります。右への分かれ道は今では廃道となってしまって通行止め、ちょうど車を停めるスペースに利用させてもらいました。

かつては右に行くと「西山を守る会」が月例山行を行っている西山(華厳山や経ヶ岳方面=華厳山には「荻野越え」という山向こうの村落から峠越えしてこちら側に来る古い道もあり、会員が踏査しています)方面へ、そして左側がこの日歩いた「宮ケ瀬みち」です。

 

 

旧土山峠には山の神もあり、往年の様子が伺われます。ここは現在の車道「土山峠バス停」へ下る道があり、ベンチも整備されています。

 

この後もちょっとしたご機嫌な広場っぽい場所があったり、寄り道を楽しみながら歩き、最後はこの「宮ケ瀬みち」の終点に向かう下りに入ったところで、右手の適当な尾根に取り付きました。

 

休憩は宮ヶ瀬ダムの端が見下ろせる稜線近くで取りましたが、この日はゆっくりと時間をとり、のんびり歩いたおかげでスケッチも4枚描くことができました。県内の近場の“穴場発見”と言ったところです。