さて山頂を目指し、時間を遡るのではなく、先取りしていくように深まる秋の世界に入っていきます。
雲が垂れ下がるような天気でしたが、幸い雨粒が落ちてくることはなく、そこそこの展望もききました。冴え渡る紅葉、という具合には行きませんでしたが、落ち着いた色合いの「みちのくの山」を味わいました。
この写真は山頂付近から、白神山地本体!を眺めたものです。この大きなブナの森の塊が、つまり世界遺産とされたのですね。特徴的なピークがある山塊ではありませんが、見晴しのよい山頂ではどこまでも続く大きなブナの森を飽くことなく眺めていました。
そして今宵の宿、山頂避難小屋です。昨年建て替えられたばかりだそうで、たしかに入るとまだ木材のいい匂いが残っています。
ちょっと離れた所に建っているトイレ棟の方が、この小屋より大きめで立派?と云った感じでしたが、小さいながら堅牢な造り。
中は垂直の梯子が設えてあり、一階部が一番広く、中二階は座っていてちょうどいい高さなので、寝るだけのスペース。その上まで行くと三角屋根部分の三階(屋根裏?)で、コの字型の変則スペースですが、窓があるので明るいのです。早めの到着だったので、まず食事処と寝室を三階に決めましたが、後続の人は誰も来ることなく貸切となりました。
写真にて白神岳の秋と展望をお楽しみください。