台風が大きく南にそれた後も天候は定まりませんでした。が、予定していた東北に向かいました。
一路、東北道を北に、しかし明けた朝は雨。当初は栗駒山周辺に向かおうかと考えていましたが、平泉市内でガソリンを入れたときに、すぐそばに中尊寺があると気づき、急きょ世界遺産を巡る旅に切り替えました。
おそらく初めての訪問。修学旅行で来たことはあったか?それすら記憶が薄く、ちょうどいい機会となりました。
<写真は中尊寺内の峯薬師堂>
平泉市内の“観光”後、一路、栗駒山方面に走りましたが天候は相変わらずで、須川高原温泉周辺の見事であろう紅黄葉も深いガスに覆われていました。
取り敢えず温泉だけ立寄り湯して、その先にある大湯温泉の宿泊予定の宿を探しましたが見当たりません。なんと「大湯温泉」を秋田県鹿角市十和田の大湯と間違え予約していたのです。慌てて先方の宿に連絡し、ひた謝り。後日キャンセル料(こういうのをキャンセルと言うのだろうか?)をお送りしますと言ったものの、今宵はどうなる??
そこでたまたま目に留まったお店の方に相談してみた所、ご主人がすぐさまあちこち問い合わせ、食事付きで泊まれる先を紹介してくださいました。地獄に仏とはこのこと。翌朝は思いがけず、この「小安峡(おやすきょう)温泉 大噴湯」の見学もして、本命の青森・白神岳に向け移動しました。<写真は小安峡の大噴煙の谷>
[大噴湯のこと]
文化11年(1814年)江戸時代の紀行家 菅江真澄が六十歳のとき、小安温泉を訪れ大噴湯(地元では「からふけ」と呼ぶ)を『雪の出羽路』、『勝地隣毫(しょちりんごう)』に克明に記録しています。
「湯が三、四丈(9〜12m)も吹き上がり、滝の落ちる川を越えて向こうの岸の岩にあたり、霧となって散っていく。
噴湯が岩の裂け目ごとに湯気の雲を湧き起こして、雷神のような響きを立て吹き上がるように湯が出ている」
[大噴湯のデータ]
泉温 91.3℃
湧出量 毎分223リットル