コロナ禍の夏、行きたいと思っている南アルプスはほぼ入山すらできない箇所が多いなか、調べると北アルプスはわりと営業している小屋があります。車で登山口まで行き、あとはテント泊というパターンで何十年ぶりかになる北アルプスの小池新道を辿ることにしました。
まずは一日目は新穂高温泉から「わさび平小屋」の幕場まで入りましたが、その後のことを考えると、この計画はちょっと甘かったような…。しかし荷物はやたら重く、同行のTさんのザックは入り切らない食糧が雨蓋を浮かせるほど、すでに林道歩きで顎を出す始末、明日からの本格的登りが思いやられます。<写真は本格的な登山道に入る小池新道の取り付き部>
これは途中の鏡平小屋で販売しているアイスクリーム乗せのかき氷です。草木が茂り風も通らず、且つ陽がカンカンに当たる急登の小池新道は熱中症寸前の暑さです。登りの登山者はほぼ全員、このかき氷を頭に思い浮かべながら登っているわけです。
とは言え、私達は直前の鏡池でその事を初めて知りビックリ。なぜ山中でかき氷ができるのか?? 燃料をヘリで上げ発電機を回して冷凍庫を冷やしているのでしょう。その割には町中とトントンくらいの良心的お値段。(かき氷500円、アイス乗せ200円) ゆでダコ状態で辿り着くのですから、問答無用に注文します。
現在、鏡平山荘は改装工事中で宿泊は不可ですが、このかき氷売上が相当貢献しているのではないでしょうか?
さてかき氷のエネルギー補給後も急登がつづき、ようやく辿り着いた双六小屋のテント場。計画では次の三俣山荘のテント場をBC(ベースキャンプ)にする予定だったのが、とてもとても…双六が限界でした。
このせいで当初の机上計画が夢に終わることになるのですが、とりあえず無事に一番のアルバイトをこなして、ホッとしたのでした。
今回の“我が家”は新調のアライテントです。軽量化を図ったつもりでしたが、しかしテント以外の装備が旧態然の30年以上前のものばかりで全然軽くなかった…。そして体力は下降です。
ただテント四泊のこの山行では雨の撤収がなく、お天気に恵まれたのは何より幸いでした。