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身近なことがら10 花など…

この季節、山を歩いていると登山道に白い落花が一面なことがあります。椿のように花の形ごと落ちます。エゴノキです。

 

見上げるとこの白い花が枝一面に垂れ下がるように咲いていて「ああ、この木はエゴノキだったんだなー」と花期だと分かるのです。

 

可愛い実がなりますが、これは表皮が有毒で、食べると喉がえごくなることが名の由来だそうです。聞くところでは、この毒を利用し、川に流して一時的に魚を気絶させて捕る漁もあるとか。

また、サポニンという成分を含んでいて、水に溶けると泡立つので、昔は石鹸の代わりに使っていたそうです。

 

これはヤマボウシの花です。が、この木の葉っぱは白い紋入りで「ウルフアイ」という名の園芸種のようです。自然のではなくちょっと残念。

 

白い花びらに見えるのは総苞片と言って花の集まりを保護する役割だそうです。中心の玉のような部分が本当の花で、そこを頭、総苞を頭巾に見立てて「山法師」の名前。

 

この園芸種の花も実を付けるのでしょうか?山では秋には紅葉し赤いまん丸の実をつけます。ブツブツがあるのでちょっと…ですが、甘くて美味しいです。