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身近なことがら7 ドーサ引き

在宅の時間を利用し、部屋の片隅にある筒状に巻いた紙類の整理をしました。和紙、薄葉紙(うすようし)、模造紙、包装紙などの菊判(636×939㍉)などが束になってあります。

 

私は山中で大きな絵を描きたい場合はこの和紙を巻いて筒に入れ、濡れないように大きなゴミ袋で包み、ザックの脇にくくりつけ運び、現場でそれを拡げて描きます。山中では気象が厳しいので、雨や雪の水分に強く破けにくい丈夫な手漉き和紙を当初から使っています。

天気がよく風も殆どなかったので、その紙の下準備をしました。

 

この和紙はこのままでは水分が滲んでしまい、水彩は描けません。そこでドーサ・礬水=膠(にかわ)と明礬(みょうばん)を溶かした液=を引きます。日本画の人には必須の作業でドーサ液から自分で作りますが、私は出来合いのものを購入して安直に使っています。古い毛布の上で引きます。(ちなみにこの毛布は車に常時ツンであり、車の脇にテントを張ったときなど大活躍です。)