安曇野を訪ねた後、青木村の田沢温泉に宿泊し、翌日は地元の里山である夫神山に登りました。
メジャーな山ではありませんが、地元では「青木三山」として・夫神山・子檀嶺岳(こまゆみだけ)・十観山が親しまれています。子檀嶺岳などは登山口手前に立派な登山者休憩所(小屋)があり、ちょっと憩えるようになっています。
それになんと言ってもこの青木村、泊まった田沢温泉の他に沓掛温泉や鹿教湯(かけゆ)温泉、ちょっと足を伸ばせば有名な別所温泉もあったり、源泉かけ流しの良泉があちこちにあるのが何とも魅力であります。つまりこの青木三山にやってきた半分は温泉目当てでもあった訳です。
(写真は「道の駅あおき」付近から撮った夫神山)
里山などでは結構難しいのが、この登り口と車の駐車スペース探しです。夫神山は「まるべりーオートキャンプ場」がイコール登山口なので、看板を頼りに迷わずたどり着けました。
草刈りなどとてもきれいに整備された広々した駐車スペースに、出来たばかりの新しい木の香りも残るトイレはウォシュレット付き、管理している青木村役場・商工観光係に感謝です。
駐車場からは向こうに青木三山の子檀嶺岳と十観山の二つが堂々と見えます。
そして向かいにあるキャンプ場の管理棟脇には何故か子ヤギが二頭、放し飼いです。
下山後にこのキャンプ場の管理人を昨年(2018年)10月より始めたと言う青年に色々話を伺えました。その人はIT関係の仕事をしているとの事で、光ファイバーが通じている人里離れた一軒家的な物件をあちこち探していたそうです。そこでたまたま訪れた夫神山の帰りにこの前管理人さんと出会い〜横浜から移住してヤギと一緒に暮らし管理人の仕事も引き継いだ〜とこんな展開に。
インターネットの世の中、こういう生き方の選択肢もあるのかと、若い人のしっかりした生活に感動した次第。
しかし言うは易く、行うは難しです。青年曰く「ここはちょっと回り込んだ場所なので、村の光や音などが殆ど届かず、夜など星がきれいだし静かでいいですよ」、その代わり冬の寒さは尋常ではなく、小屋のなかにテントを張って寝たこともあるとか…。小高く積まれた一山の材木を指差し「この山がこのひと冬でなくなります、これから薪割りです」。若さっていいな〜とも感じたのでした。