暑さだけは相変わらずですが、不安定な天候が続きます。そんな立秋後の一日、山友達の休日を利用して一緒に群馬県の上野村まで「鈴木澄雄写真展」を見に行ってきました。(会期・場所などの詳細は上のブルーの字をクリックしてください)
鈴木澄雄さんは1970〜80年代、丹沢を沢中心に隅々まで歩き取材し、その後、ブナをテーマに全国各地の山を回ってきた写真家です。90年代にかけて丹沢のブナの立ち枯れ問題が目立ってきた訳ですが、そうした自然環境の問題にも着眼しながら、最終的には一番丹沢に似ていると感じた奥会津・只見のブナの森に仕事場を移され現在に至っています。
厳しい自然の中に分け入り忍耐強く取材をされ続けるなかにも、小さなものにもきちんと眼を向け捉え続けている優しさが感じられ、見ていても心が和みます。
水蒸気というか日本特有の湿度を感じさせる写真作品の数々には昔から惹かれています。
会場の上野村「森のギャラリー」は木で造られたステキな建物です。ギャラリーの隣りには子供用の木もおもちゃや遊具での遊び場も併設されていましたが、お盆明けの平日とあって誰も居ませんでした。(なのでちょっと遊具で遊ばせてもらいました。「小学生以下」と看板にあるのを出口で気づきました。知らぬが仏・・・)
上野村はマイカーならともかく、公共交通機関を利用となるとなかなか不便でもあります。そんなこともあって、逆に静かな谷間の村として穴場的魅力も満載。春、秋と山登りで何度か訪ねてはいますが、時折「あー、また行きたいな〜」と思う不思議なホッとする場所です。
今回は写真展をメインに訪ねた訳ですが、友人と二人、ギャラリーを出ると上野村特産の木工品の展示即売や地場産の味噌や野菜コーナーなどを見て回り、もちろん美味しいイノブタのランチも食べたり、それはなかなか充実した(お腹が充実?)日となりました。
温泉あり、不二洞(関東最大級の鍾乳洞)あり、清流あり、キャンプ場あり・・・ゆったりとあくせくせず過ごせる村です。
(8月のお盆の頃には日航ジャンボ機墜落の慰霊のために多くの方が訪れる場所ともなっています。)