写真は宮ヶ瀬ダムから見た丹沢の主峰・蛭ヶ岳です。前日の雨が丹沢の主脈山稜では積雪となっていたようです。
個展でしばらくオアズケだった山。好天の連休一日、丹沢の宮ヶ瀬ダムサイトから取り付き半原高取山を経由し荻野高取山をつなぐ稜線を縦走する「西山を守る会」の山行に参加しました。
申し分のない天候の下、すでに山は新緑であふれかえるような美しさでした。
ダムサイトからの急登をまずこなし、足下に宮ヶ瀬ダムを見下ろす高みに出ます。そこまで来れば多少のアップダウンをこなしながらの楽しい稜線歩きが始まります。
まず最初の楽しみは、この時期に出会える花「ユウシュンラン」です。今年はちょうど見頃に当たったのか、きれいに咲く多くの株を見つけることができました。チゴユリも花盛り、そして西山三山では見かけることがないウラシマソウも出ていました。
ちょっと切れ落ちた山稜などが出始めて、登り下りも慎重にこなすようになるとようやく展望台のある半原高取山に到着します。
ここではまだ山頂の八重桜と薄緑色の花がつく御衣黄の桜が咲いていました。八重桜の下でお弁当を食べるハイカーの姿をずいぶん昔に描いた記憶があります。変わらぬ構図に何とも言えない安堵感をいだき、さて展望台の上にあがります。本日参加できなかった会員Wさんから「高取山の展望台からは、今日は甲斐駒が見える!」とメールをもらっていたからです。
さてさて上に登ればその言葉通り前山と向こうの山並みのちょうど間に挟まれたかっこうで白い雪形を残した明らかに甲斐駒と分かる格好の山が小さく見えました。これには感動です! まるで誰かが置いたように、はめられたように見えます。これも雨後の好天ゆえの遠望です。
なんだかすごく得をした気分になった山頂から、こんどは次の仏果山へと向かます。・・・後編が続きます。