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スノートレッキング その2 斑尾山

斑尾高原滞在中、最高の好天のもと斑尾山に登りました。と言ってもゲレンデのリフト利用なので「登山」とは言えない、まさにスノートレッキングの世界。前夜すっぽり雲(霧)に包まれた高原は、すっきりと晴れ上がった翌朝、山は一面の霧氷に覆われ粉砂糖をまぶしたようにそれは美しい白い装いでした。さすがに気温がそうそう上がらないのと終日無風に近いコンディションだったため、登っている最中もその霧氷を楽しめましたし、途中からは太陽に温められて落ちる霧氷のかけらの降り注ぐ中を歩くことになりました。写真は山頂の稜線から霧氷の樹林を前景に妙高山(撮影Tさん)

斑尾山の山頂はブナの樹林に囲まれたところにあります。無雪期は緑に覆われてほぼ視界なし、が稜線を少し辿った先の「大明神」と言うピークに出ると驚くばかりの大展望となります。昼にかけて長い時間をその大明神で過ごしました。当初、スノーボーダー3人がやってきましたが後は貸し切り。足下の野尻湖には「逆さ黒姫山」が映るほどだったのでいかに無風で穏やかな日だったかがわかります。

 

かなりな時間をのんびりと過ごし、重い腰を上げて下山開始です。登りに利用したリフトは下りには利用禁止です。ゲレンデ脇の樹林帯をうまく繋ぎながら眼下に見える尾根を選びつつレストランのある休憩舎を目指しました。スノーシューはアイゼンと違って凍結した斜面では歯の効き目が弱く少々怖い思いもしましたが、逆に(おそらくツボ足なら腰までもぐるであろう)深雪では威力発揮で、山麓の樹林帯ではかなりの急斜面も雪のおかげで難なく下ることができました。おかげで十二分にスノーシューでの雪山を楽しむことができました。