久しぶりに山に出かけました。他の用事も兼ねてちょっと足を伸ばし、山梨の須玉と韮崎の間くらい、鳳凰三山の手前にある南アルプス前衛の里山と言える荒倉山。名前はちょっと勇ましいですが、実際の登山道は昔から人の手が入っていた山らしく歩きやすい道がしつらえてあり、ちょっと距離は長いけれどゆっくりと歩けます。しかも冬枯れで周りの展望もよく、落葉してから新芽の吹く間が訪ねるのに適しているようです。写真はその荒倉山の山頂ですが、広々とした樹林で何故かその中に白樺が程よく配置された様子は大変好ましいものでした。展望は今ひとつでも、この雰囲気を味わうために山頂で憩いの時間を過ごすのもいいなーと感じました。
今ひとつの展望の山頂も富士山側は切り開いてありベンチも置かれていました。でも個人的には何処に行ってもよく見える富士山ではなく、すぐ目の前に控えているど迫力の地蔵岳など鳳凰三山方面を切り開いてくれた方がよほど素敵なのにな〜と思うのでした。
が、実は山頂手前に裾野を美しく引いた八ヶ岳がきれいに見える場所があり、そこにもベンチがあります。ここには「つぶらの松」と名付けられたひときは大きな松が一本あります。「円野町成立五十周年を記念して子供達がつけた名前」と説明があり樹齢百十年とのこと。山頂の樹林でお弁当とスケッチの後、またしばらくはこのベンチにて八ヶ岳を描いたのは言うまでもありません。
久しぶりの山で、帰宅後より3日間筋肉痛でこんな程度で情けないな〜と思いましたが、しかしこうした山こそが足慣らしを兼ねて、且つ展望や山の雰囲気を楽しめる里山として一番なのだろうと思い、また新緑の頃に訪ねたいと思いました。