男体山と言えば日光の男体山が有名ですが、こちらは茨城県北部の奥久慈男体山。岩の山です。
高さも654mの低山で渋い存在ですが、こういう山が好きなのです。いつもの山友のIさんと冬晴れの一日、でかけました。車を停めて登山口から見上げた男体山は、とてもスカイツリーを多少上回る高さしかない山とは思えない威厳ある姿で圧倒されます。その日は登りを健脚(上級者)コースと記されている鎖場が連続する岩場コースを選び、下山を一般ルートに取ることにしました。
途中はこんな感じの岩場をよじる箇所が連続していましたが、鎖がしっかり設置されていて、岩自体も足場や手がかりもあり却って膝の痛い私には両手両足の四足使える登りの方がよかったかも…?? まあそれも何度も息を整えながらのゆったりペースだからこそ。
しかし丹沢の脆いグズグズの地質に馴染んでいると、こうした岩場はけっこう安心して登れるのです。
山頂には数人が憩っていましたが、取り敢えず昼食をとりながらのスケッチ。ただ初めての山だとままある事なのですが、ガイドブックを読んでいて期待していた奇岩や岩峰の眺めはどこにも見当たらず。茫洋とした外界を取り敢えず描きましたが、どうやらお目当ての景観は山麓に巡る「パノラマ林道」からの眺めだったようでした。残念! しかしこれもご愛嬌、山登りだけでも充分に楽しめた、久しぶりに鎖場のスリリングも堪能?できた山行でした。
山頂の祠は回り込んで見てビックリ! こんな絶壁の上にありました。山も良かったけれど、その雰囲気の良さを醸し出していたのは山麓間際まで点々と在る山村集落です。こんな所まで…と思われる場所にも数軒の家が健在で、登山口近くの急峻な山肌にはお茶畑などが美しく開墾されています。
また帰路に立ち寄った『舟納豆』というお店では茨城土産の真骨頂・国産大豆にこだわった大変おいしい何種類もの納豆を買い求めて日暮れの早い冬道の常磐道に向かい帰浜しました。