台風が立て続けにやってきたり、一端ホッとした涼しさもつかの間、また再びの猛暑になってしまいました。
そんな中、今月いっぱいやっている、おなじみ松本にある画廊喫茶「Gargas」(ガルガ)での展示『mauve 山本 葵「山で感じたこと」』を見に行きました。
利用したのは週末のみの臨時運行ではありますが、横浜〜松本間直通の特急「はまかいじ」。この列車、どうも9月までしか時刻表に表示がありません。消えてしまうのでしょうか・・・。そのせいなのか、当日はいつもに増して多くの人が本格的な望遠レンズなどを装着したカメラを構えていました。どんどん懐かしく利用勝手のよい列車が消えていってしまうのは悲しいばかりです。(写真は大月に向かう途中、きれいに見えた百蔵山)
*その後、山仲間で鉄のプロの方からの情報で、取り敢えず11月末までの運行はあるとのこと。しかしいずれは廃止の方向のようです。
今回の作家、山本 葵さんは彫金作家でもともとはアクセサリー制作をしてらした方。それが山登り、岩登りをするようになって山が大好きになり、彫金の技を活かして山のバッチや小物作りをするようになったそうです。そして子育ての忙しい最中、山も制作も続けていきたい・それなら本当に好きな山のものを造っていこう!と決心され、今では北アルプスなどの山小屋などに特製バッチを卸すなど、密かな?ブームになっているとのこと。好きなことが仕事につながるのは幸福なことです。
天気がとても良かったので、小さなスケッチブックに車窓からの山を万年筆で次々と描いていました。が、実は障害物(樹木や塀、トンネル、また鉄路そのものが堀のような中に施設されている等など)でなかなか気分よく眺望が取れないのです。描きかけで待っているとどんどん列車は進み、さっきとは全く異なる角度まで行ってしまいもうお手上げ。北海道ではかなり描きまくれるのですが、それは遮るもののない大地をひたすら走る路線という特性だからだったと、今更ながら気づきました。展望が売りの中央本線ですが、意外と一瞬から数秒の展望は得られても、それ以上のものではなかったのだと今回改めて知りました。描くにはものすごいストレスでした。