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浅間隠山

意外なことに浅間隠山にはまだ登ったことがありませんでした。

 

雨続き後の気持ちのいい晴れ、最初予定していた秩父の山は沢筋のコースだったので、一応用心の為急きょ方向転換で浅間隠山に決めたのでした。

 

これが大当たり。前日までの雨が浅間山頂に粉砂糖を振りかけたような降雪となって愉快な眺めを楽しめたのです。どーもこれが私には「ローマ教皇」などの聖職者がちょこんと被っている“帽子”(カロッタと云うらしい)を浅間山が被っているように見えて仕方ありませんでした。(ちなみに白のカロッタは教皇の色だそうです。)

 

ところで歩き出しの登山口になにやら黄色いものが落ちていました。ふと関わっている神奈川の丹沢前衛「西山を守る会」の黄色いチラシや地図と同じ色だな〜…と思って拾ってみたら、ビックリ!! まさにその西山の地図だったのです。

 

なんで、こんな所に!? 一登山者の落とし物でしょうが、マイナーでとてもローカルな荻野西山を登った人(少なくともこの地図を西山登山口のポストから持っていった、そして利用してくれた)がこんなメジャーな山にも来ている!なんと西山もポピュラーになったことか!とこそばゆいような嬉しさにニンマリとしたのでした。

 

今回は山の写真は下の一覧でご覧いただくとして、最後は清掃車両です。人気の山なので、駐車スペースには簡易トイレが設置されていましたが、ちょうど下山時にそのトイレの清掃車が来ていました。

 

清掃員の男性がセッセと仕事をしてられましたが、下山の姿をみとめるとすぐに「使いますか?」と声をかけて下さいました。特に必要なかったので「大丈夫ですよ」と返事をして帰りの身支度。その時、見るともなくトイレの方を見ていると、清掃の方は土足で入る床を念入りにゴシゴシと何度も何度も雑巾で拭いています。それまでの流れで最後の清掃なのでしょうが、なんと丁寧な掃除か! 

同行の仲間と「これじゃあ入るときには登山靴脱いで入らないと悪いくらいだね」と言い合うほどでした。こうして私たちは気持ちよく登山前後のトイレを使わせてもらえるのだと、感謝しつつ帰途につきました。