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山形への旅・胎蔵山

さて山形の旅のつづき。登山経験のないSさんですが、メールのやり取りで今回はどうしてもこの胎蔵山に登りたいと。全く未知なる山、調べてみると標高も729mでそんなに厳しく危険な箇所もなさそうです。私の靴、ウェア、デイパックなどを貸して‘にわかハイカー’の出で立ちとなり、高曇りの当日、胎蔵山登山口を目指しました。(写真は休憩した山頂脇の「赤剥」あかはげ)

 

アプローチ段階から助かったのは地元でも大切にされている山らしく、県道からはずれた地区内の細い道に入ったところで『胎蔵山への道』という立派な看板を見つけたことです。これら標識は山頂付近まで所々に現れ、下草もきれいに刈られた登山道を迷うことなく歩くことができました。山を管理されている地元の方たちに感謝しながらの一日でしたが、歩きはじめてすぐにちょっとしたハプニングが!

 登山口から10分ほど…、足元になにやら発見。かなり存在感のあるモノで、中にはたくさんの種子が見られます。タヌキでもない、キツネやテンなどでもない、まして人間や犬でもない。・・・となると、やはり残るは「クマさん」・・・? そこら辺の細枝で突いてみるとカチカチではなく、そこはかとなく軟らかい=つまり古くない=まだ新しいカンジ…(汗)。

 

秋には冬眠にそなえクマも多くのドングリなどを食べます。登山道付近にはキノコもあるし、植林帯の上はブナの森です。さあ、それからの私たち…しばし本日の道のりへの逡巡もありましたが持参の熊鈴をそれぞれがリンリン鳴らし、Sさんにはいつも以上に賑やかに喋り続けるように頼み、遥々やって来たんだしそのまま登山続行! …結局何事もなく無事下山しましたが、ヒト以外の大きな哺乳類が居るかもしれない!と感じながら歩いた事は、山形の未知なる山を一層魅力的にしてくれました。