この週末は快晴の秋らしい陽気となりました。アルプに詰めていてこのような青空とくっきりと見通せる山々の姿は初めてです。思わずアルプに向かう途中、早めに日野春に到着だったので、甲斐駒ケ岳の展望地で一枚スケッチをしてから美術館入りしました。
当日いらっしゃる皆さん、口々に「来る時の車窓からの山がきれいだった」「高速では見事な眺めだった」と満足気な表情でしたが、こんな日に山に登れたらどんなにいいでしょう。私は館内缶詰で指を加えて山を眺める心境です。
この週は「西山を守る会」の皆さんがマイクロバスを仕立ててのアルプ訪問や、日本山岳会・緑爽会の例会でロッジ山旅泊でのご来館、また学生時代の仲間も訪ねてきてくれたり…などなど、大勢のお客様で賑わい大変盛り上がりました。
日野春アルプ美術館の館内の様子を始め、この週の雰囲気・情景などを写真にてご紹介していきます。
右の写真は「山の文庫」と看板のかかる、この美術館の一つの目玉、館長の山の本コレクションです。ありとあらゆる山書、貴重な本、初版本やサイン本も含め殆どのものが揃っています。雑誌にしても館名の『アルプ』は当然、例えば『岳人』なども創刊号からあるのですから驚きです。
もちろん美術館なので絵のコレクションが中心ですが、ここの魅力はただ絵の展示のみにとどまらず、音楽CDを始め、あらゆる文化的コレクションを堪能できるところにあります。そんな日野春アルプ美術館で企画展を開けることは、大変光栄で幸福なことなのです。