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目的の高標山・たかっぴょうやま

志賀高原に泊まりで出かけたのは「山仲間・ご執心の山」があったからでした。

それが高標山・1747m。カヤの平高原に位置する山で知る人ぞ知る、渋い山です。急登など全くない分、300mほどの標高差をどこまでもゆるゆると登っていきます。その登山道の雰囲気はこの写真、見晴らしはなく樹林帯の中を行きます。

 

特別の思い入れもなく同行したのですが、一言で言えば「歩いているだけで気分がいい山」でした。梅雨前で花も端境期かと思っていましたが、どっこい、たくさんの花々が咲き“サンカヨウの道”とか“ユキザサの道”とか“エンレイソウの道”などと名付けながら行くほどでした。

 

最後の稜線沿いでは思いがけず大好きな“ツバメオモトの道”となり、一生分見ることができたのでは?と思うほど、たくさんの株がありました。

 

そして山頂直下、見晴らしのいい場所から鷲が羽根を拡げたような姿の山を見つけました。これぞ鳥甲山!(とりかぶとやま)上越の山が見え感動モノでした。その奥に平になっているのは苗場山。

 

しばし周囲の眺望を楽しんで下山に取り掛かると、登ってくる3人組の男女パーティとすれ違いました。長野・松本から日帰りでの下見山行とのことで、「え〜、こんな山よく遠くから来たね〜」と感心されつつ、再び長い復路を下山口に向かいました。どこをどう見ても、やはり渋い山でした。