2017年初登りは千葉の山でした。
山仲間からの声掛かりで「富山三山」の一つ、御殿山に出かけました。昨年初春に富山(とみさん)に出かけて千葉の低山での雪にビックリしたのですが、今年お正月の御殿山では蝋梅や梅、山中では椿もほころび始め、水仙も見頃となっての早春の風情でした。写真は御殿山から“大縦走”の果てに到着した大日山からの展望です。向こうに見える双耳峰の山が富山、そして右に見えるのが伊予ヶ岳で、今日の御殿山を含め「富山三山」だそうです。
御殿山までは少々の頑張りで到着でしたが、その先の大日山までは幾つものピークを越えていきます。脆い地質(石灰岩なのか砕石された山肌も近くに見えます)のせいで縦走路は顕著にピークを踏んで稜線を辿り急登では細かな階段が作られています。登って下って、登って下って・・・、ピストンなので復路も同じ繰り返し。低山と言って侮れません。鬱蒼とした樹林で道中の展望はなく、とても300mそこそこの低山とは思えぬ雰囲気ですが、御殿山・大日山では左右に東京湾と太平洋の両湾が見通せ贅沢な眺望でした。
左記の写真は御殿山から大日山の途中にあるピークの一つ、宝篋山(ほうきょうさん)の山頂です。大小二基の石祠がありましたが、これが宝篋印塔(ほうきょういんとう)=仏塔の一種=のようです。
山自体はスギ・ヒノキの植林なのですが、さすがにこの山頂の照葉樹林(タブノキ?)の大木は伐ることができなかったのでしょう。薄暗いほどの樹勢に覆われて、気のせいか…山の氣に包まれたようでした。
新年早々、御殿山手前では大黒様に迎えられ、次には宝篋山、そして不動明王の石碑、最後は大日如来様が鎮座されて何とも幸先良い低山縦走の一日でした。