週末、日本山岳会図書委員会の懇親山行に参加しました。初日は生憎の雨でしたが、小降りになったので傘を指して予定の群馬県碓氷峠手前の横川駅に向かい、峠越えの散策路を歩きました。「峠の釜めし」で有名な碓氷峠、鉄道遺跡としては以前から一度訪ねたかった場所、興味津々で歩きました。
明けて翌日は一転しての好天! 宿泊先では真っ白な霧でしたが、高峰高原へ車が高度を上げるに連れ大展望が開けてきました。下界は雲海が広がり、言葉通りの「雲上人」となった気分です。
一昨年の春に訪ねた時は積雪がものすごかった年で、水ノ塔山までは問題なく登ったものの、縦走路に入ろうと北側に回り込んだ途端に雪の壁。単独でしたし潔く諦めそのまま又登った道を下山した経緯があります。ようやくこの水ノ塔(みずのと)〜籠ノ登(かごのと)への縦走ができました。(上の写真では右のピークから左のピークへの縦走です。)
東篭ノ登山に着くと、黒斑山(くろふやま)に覆われていた浅間山の頭がよく見えます。白い噴煙を吐いているのがよく見えます。雲海の小諸市方面の向こうにはきれいに八ヶ岳連峰が横たわり、周囲、申し分ない眺めを楽しめました。
山岳会の大先輩方との山歩きは、海外登山遠征時の体験談など貴重な話を伺いながらで、他では経験できないものです。前泊の宿では夜の宴会も懐かしい山の歌、学校、部の歌などが響き、英語の歌のほかドイツ語、フランス語も登場し、登るだけではない山の奥深い魅力や愉しみを肌で感じられたひとときでした。「山岳会ライフ 此処にあり」という二日間でした。