北岳肩の小屋の朝です。雲海に富士山が浮かび、日の出と共に辺りが明るくなってきています。冷んやりとした大気に包まれ早朝の活気ある時間が稼働し始めようとしています。
何年ぶりかの北岳。ここは初心者の頃、一人で初めて縦走した所でもあり、懐かしい思い出の場所と同時に自分の山登りの出発点でもあります。今回は小屋の常連の方との同行登山だったため、肩の小屋に連泊しました。そのおかげで久しぶりの北岳で南アの名峰を何枚も描くことができ、大変幸せな夏山スタートとなりました。あまりに夢中になりすぎ、中日は夕方小屋に戻った時には頭も身体もボーっとしたままでネジが切れた状態になっていました。