ここのところ梅雨前線が活発になっていますが、南東北がまだカラリと晴れている隙間をぬって久しぶり(十何年ぶり)で尾瀬を訪ねました。今年は尾瀬で知り合い二人がそれぞれ別の小屋で働いていて、まずは今回、尾瀬沼の長蔵小屋で働いているMさんを訪ねました。
それならやはり燧に登って尾瀬沼入りでしょ!ということで福島県側の檜枝岐(ひのえまた)に前泊し翌朝、御池登山口から好天のもと登り始めました。田代はすっかり雪も解け広々していますが、急登の登山道はまるで小川のように雪解け水が流れ落ち、樹林帯では腐った残雪がべったり、それを乗り越えつつアルバイトさせられました。
これから登る向こうの燧ヶ岳には縞状にたっぷりの残雪で、その通過には少々緊張しましたが、登ってしまえばこちらのもの。下記のような大展望が待っていました。(写真をクリックすると大きく見ることができます。)
着いた長蔵小屋では偶然休日にあたっていたMさんが出迎えてくれ、夕食後には楽しい歓談のひとときも持てました。
天候に恵まれ燧ヶ岳の山頂では2時間以上ものんびりし、小屋での一泊で朝夕の美しい高層湿原の自然の変化(霧のうごきや陽の光の変化、湿原植物につく露や次第に花弁を開いていく小さな花々など)をゆっくり味わうことができました。そして、この大江湿原ではシカの食圧対策に大きな労力をかけているであろうことも又、察せられました。