GWは福島の吾妻小舎利用で東吾妻山の予定でした。出発の前々日に管理人の髙橋さんから、火山ガスの影響で通行止めになってしまったとの連絡。連休目前にして計画がフイになり急遽予定変更となりました。
しかし混雑と渋滞を避けてさてどうしたものか?頭を捻り、思いついたのが安近短の丹沢・表尾根の「木ノ又小屋」です。
当日は時間をずらしてののんびり出発。大倉バス停から戸沢までの林道歩き、そして尾根に取り付き急登もゆっくりと鳥の声が響く静かな山を楽しみつつ、早めの夕方に到着しました。
小屋には常連の女性が一人のみで、ほぼ貸切状態。夕食までのひとときは小屋裏の草原にてスケッチをし、同行の仲間は三脚持参で撮影に精を出します。
気づけば眼下の秦野市がすっぽりと雲海に隠れ、三ノ塔や大山がまるで岬のように浮かび上がっています。
折しも十三夜の月がその雲海を照らし、遠景には煌めく大都会の夜景が、そして向こうには渋い色合いの富士山が端正な裾野を引き、夕刻から夜の静寂にかけて、これ以上ない山上での自然のパノラマが展開されました。
山中泊まりだからこそ楽しめる夜の時間、その晩は無風快晴でした。あたりがすっかり沈んだ色になり小屋に引き上げれば、そこは温かいランプの灯火でやさしく照らされた昔と変わらぬ「木ノ又小屋」がそのままに迎えてくれていました。
※週末営業、自炊ですがレトルトカレー、ご飯、おかず缶詰、カップラーメン、味噌汁などあり
☎090-3597-2016(中森さん)